外食文化についての最新情報をご紹介しますので、どうぞお役立てください。 しかし、どんな国のどんな文化であれ陰りはあるもの。そこに登場したのがホームミールリプライスメントというフォーマット。もちろん、こうしたパフォーマンス付きではなく、手作りの総菜やランチボックスを店頭で販売し、それを購入して自分の家で食べる、というものもあり、そうしたスタイルが受け入れられました。要するに、日本でいうところの『中食』なのですが、日本はそもそも内食が食事の根幹にあり、外食が発達してもなお食事は家でするもの、という発想が根強く、その結果、いわば折衷案として中食が発達しました。
一方、外食文化が先行し、十分に成熟していたアメリカにとっては、こうした外の食事を家に持ち込む、という発想自体が斬新だったのでしょう。しかし、それでアメリカの外食産業が持ち直したのかといえば、そうではありません。これまで外食文化をこよなく愛してきた当のアメリカ人たちが、『外食は身体に悪い』『肥満、成人病のもと』だとして激しい非難を浴びせるようになります。もちろん、そのような訴訟が通るはずはありませんでしたが、そうした一連の騒動で外食産業が被った損害は相当なものであり、90年代にかけてアメリカの外食産業は長く低迷することになります。
そして、次に現れた新しいスタイルが、大手ファストフード企業が提唱したファストカジュアルというものでした。このファストカジュアルですが、その特徴を見ると決して目新しいものではありません。つまり、『カジュアルレストランの商品価値をファストフードの販売形態で提供する』『料理の提供時間は2分から7分以内とする』『メニューを絞り込む』『ランチだけでなくディナーの客もターゲットとする』『食材の安全と安心にこだわる』『オープンキッチンスタイルで調理工程も見せる』など。これらはすでに80年代のレストランなどでいくつか見られていたものであり、日本人からしても、やっていて当然、と思われるものも存在します。